蒼い世界の中心で

ゲームを題材にした戦記

ニンテルド帝国とセグア王国という二つの国が戦争を繰り広げるコンシューム大陸では、劣勢になったセグア王国が苦しい戦いを続けていた。
主人公であるギアはそんな状況の中、同じ境遇の子供ネルとティルの二人と一緒に、いつかニンテルド帝国に復讐しようと日々鍛錬を積んでいた。
そんな中、偶然付近をニンテルド帝国の軍人が通りかかったことでティルが殺され、主人公はついに前へと進むことを決心するというところからこの物語は始まる。
国同士の戦争を描いた漫画なのだがどちらかというと登場人物に焦点を当てたヒューマンドラマ的な部分が大きい漫画だ。

この漫画、普通に読んでも十分面白いのだが、なんといっても元ネタを知っているかどうかで面白さが大きく変わるのではないかと思う。
なぜならこの漫画は全て、昔のファミコンやスーパーファミコンなどのゲームを題材にしているからだ。

最初に書いたニンテルド帝国はそのまま「任天堂」、セグア王国は「SEGA」、主人公のギアは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」というように、実は家庭用ゲームが元ネタになっている。

だからゲーム好きならば思わずニヤニヤしてしまう部分がたくさんあるだろう。

エリールの勇者

この漫画は涙腺を刺激する描写が多い漫画だが、中でも一押しなのがエリール共和国の勇者ミョムトのエピソードだ。
最初に本編に登場するのは、残酷な方法で最強を追い求めるスロヴィアの女王クリスタルと戦うシーン。
激しい戦闘にも注目だが、私がお勧めしたいのはミョムトのセリフ。

このセリフ、ミョムトの元ネタであるドラゴンクエストに非常に忠実なのだ。

ドラゴンクエストでは主人公である勇者は基本的にしゃべらない。
せいぜい何か聞かれた時に「はい」か「いいえ」で答えるだけなのだ。
それをこの漫画は上手く利用している。

口数少ない勇者がここぞという時に話す言葉が、とても大きな意味を持つように上手く演出されている。

熱い戦いを盛り上げる元ネタ

勇者であるミョムトは「はい」か「いいえ」しか普段はしゃべらない。
ただ、たまに違う言葉も話す。
「おれにまかせろ」、「みんながんばれ」、「ガンガンいこうぜ」などがこれにあたるが、どれも元ネタであるドラゴンクエストの作戦名からきている。

ゲームをやったことがある人ならば御馴染みのこの言葉が、漫画の中では最高に盛り上がるところで使われているのだ。

だからといって元ネタを知らないと楽しめないかというとそうでもない。
私も元ネタを知らない話はいくつもあるが、それでもほろっと来る場面はたくさんある。

漫画としての見せ方が非常に上手いのだと思う。

熱い物語が読みたい人にぜひお勧めしたい漫画だ。

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