市場クロガネは稼ぎたい

市場クロガネは稼ぎたい

コメディ調ながらしんみりするストーリー

多くのプロフェッショナルを見てきた大金持ちの主人公市場クロガネは、自分でも何かを成し遂げたいと思っていた。
そんな主人公が実家からの影響を受けない場所として学円園(がくえんぞの)学園に入学して、ゼロからのスタートを切るというのがこの漫画の主なストーリーだ。

基本的にはコメディ調の進行で話が進むのだが、意外にもしんみりする要素がそこかしこにある最近珍しい王道な漫画だ。

コメディなので気軽に読むことができるだろう。

ただ、この漫画は泣けるポイントがいくつもある。

登場人物が皆純粋に努力していて、一生懸命なのだ。

だから思わずほろっときてしまう場面も多い。
今回は最初のエピソードの泣けるポイントを紹介してみたいと思う。

過去を乗り越える

主人公である市場クロガネは、学円園学園に来て早々に学食部の部長である鳴子ハルと出会う。
ハルが経営する学食部は、料理は一流だが知名度がなく、廃部寸前となっていた。
料理の腕は一流だがその他について難有りなハルの学食部を立て直すために、クロガネは偶然知り合った、料理を売ることは得意だが料理は作れないという藤沢モトコを紹介する。
これによりハルの学食部は立て直され、クロガネはこれをきっかけとして新しい自分の部活動を作ろうと考える。

努力してもなかなか報われなかったハルがやっと報われるというだけでもたしかに泣けるかもしれないが、それと同時に協力したモトコも報われている点に注目したい。
モトコ自身過去に学食部を立ち上げて廃部にしてしまった過去があるのだ。

詳しい描写は無いので想像するしかないのだが、その時に知り合いなどから心無い言葉をかけられたことを思い出すシーンがある。

ハルの学食部成功は、ハルだけでなくモトコにとっても大きな救いになったはずだ。

ライトなノリと想像の余地を残す心理描写

この漫画は基本的にはゆるいコメディで進むが、エピソードの核心に迫るにつれてシリアスになる傾向にある。

この泣きと笑いのバランスが絶妙なのだ。


日常の主人公達の言動に笑った後に割と深刻な話が始まる。
最後には主人公が解決してハッピーエンドでまた日常に戻る。

このため、シリアスなシーンをそのまま引きずることなく爽やかな気分で次のエピソードに続くことができる。

これがこの漫画の一番良いところではないかと思う。
気軽に読めて気軽に泣ける。
この漫画は最近のどぎつい漫画に辟易している人にぜひお勧めしたい漫画だ。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP