ワンパンマン
強すぎるヒーロー
あまりに強すぎるために怪人との戦いにむなしさを感じていた自称ヒーローの主人公サイタマは、サイボーグのジェノスを助けたことによってヒーロー協会の存在を知る。
そして今まで自称だったヒーローから、きちんと協会に登録した本当のヒーローとして活動を始めるということからストーリーは始まる。
怪人に襲われることが日常となっている現代日本のような世界を舞台に、とんでもない展開やあまり深くない設定の怪人たちが面白おかしく登場するのがこの漫画の魅力だ。
ただ、この漫画はただのギャグ漫画ではない。
基本的にはギャグ漫画なのだが、登場人物のセリフが意外に良いことを言っていたりする場合がある。
「ここ一番という時こそ適当でいい」「ヒーローが逃げたら誰が戦うんだよ」というように変に格好つけたりしない自然体な感じが逆に魅力となっていると思う。
笑っていたはずがいつの間にかほろっときている。
本当のヒーローとは何かということを考えさせてくれる漫画だ。
ヒーローたちが負ける
お勧めは海人族襲来のエピソードだ。
圧倒的強さを誇る深海王という怪人が現れ、次々とヒーローが倒されていく。
実力者でないと勝てないということでヒーローまでもがシェルターに避難していたが、深海王はそのシェルターに現れてしまう。
そこでシェルターに避難していたA級からC級までの4人のヒーローがなんとかS級ヒーローが来るまで時間を稼ごうと命がけで戦いを挑むのだ。
力及ばず皆倒れてしまうが、そこにS級ヒーローであるジェノスが駆けつける。
だが、ジェノスも子供を深海王の攻撃からかばったことによって戦闘不能になってしまう。
そんな中駆けつけたのはC級ヒーローである無免ライダーだった。
S級のジェノスでも勝てない相手にC級の無免ライダーが立ち向かう。
弱いけれども強いヒーロー
はっきりいって無免ライダーは深海王に対して全くダメージを与えてはいない。
それどころか一方的にやられてしまい、深海王に相手にすらされない。
しかし、自分が弱いことを理解していながら、勝てない相手であっても立ち向かう無免ライダーの姿はギャグ漫画であることを忘れさせてくれる。
ここにこの漫画の良さがあるのではないかと思う。
ヒーローというと怪人を倒す姿がどうしても印象に残るが、それがヒーローの全てではないと思う。
子供をかばって負けたジェノスはもちろん、シェルターに避難していたが結局は深海王に立ち向かった4人のヒーロー、そして勝てないと分かっていても立ち向かった無免ライダー。
彼らは怪人には適わなかったかもしれないが立派なヒーローだ。
単純にギャグ漫画としてもお勧めできるが、熱いヒーローものを求めている人にもお勧めしたい漫画だ。
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