修羅の門
地上最強を証明する主人公
陸奥圓明流という古武術を継承している主人公陸奥九十九(むつつくも)が、様々な分野の達人たちと戦っていくというストーリー。
戦いは基本的に主人公が相手の土俵で戦うという形式をとっているが、これは陸奥圓明流が地上最強の武術だということを証明するためだ。
そのため、相手がボクシングならば蹴り技などを使わないで手のみを使って戦うし、相手が相撲取りならば正面からぶちかましを受け止めたりする。
ただ勝つだけでなく、相手側のルールで戦っても勝つということで地上最強を証明しようというのがこの主人公のすごいところだ。
ちなみにこの主人公は、武術に全てをかけているといっても過言ではない。
だから度々、一般人には理解できないような発言が飛び出すことがある。
ただ、強さに憧れを持った人ならば少なからず共感できることも多いだろう。
戦うことに全力を費やしているだけで、決して冷たい人間というわけではないからだ。
戦うということ
この漫画で一番心に響いたのはボクシング編で大富豪エドワード・フューズの孫娘、フローレンスに語りかけるシーンだ。
主人公のツクモはフローレンスを助けたことでフローレンスの家に招待されるのだが、そこで手術を怖がっている孫娘のためにチャンピオンに勝って勇気づけてくれとフューズからお願いされる。
チャンピオンと戦う場を用意するからと。
しかしツクモはこれをあっさりと断ってしまう。
なぜならば戦うという言葉は自分自身にしか使えないからだ。
そして勇気というのは誰かから与えられるものではなく、自分の中からしぼりだすものだと。
これは私にとって非常に考えさせられる言葉だった。
バトル漫画でありながらこういう心に響く言葉がちらほらあるのがこの漫画の素晴らしいところだと思う。
覚悟の違い
この漫画では主人公のツクモの覚悟のすごさが度々描写される。
その中でも特に顕著なのが戦うということについての覚悟だ。
戦いなんだからそこにルールなどはなく、相手が倒れたからといって背を向けるなんてことはしない。
決着がつくのは相手か自分が死んだ時だという感じで全身全霊を持って戦いに挑む。
これは決して主人公が人殺し大好き人間というわけではない。
全てをかけて戦うというのは、それぐらいの覚悟が必要なのだということなのだろう。
このような壮絶な覚悟は見る人の心を揺さぶるものがある。
バトル漫画好きはもちろんのこと、全てをかけて何かにうちこむキャラクターが好きな人にぜひお勧めしたい漫画だ。
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