シティハンター
凄腕スイーパーが事件を解決
美女からしか依頼は受けないというスイーパー、冴羽獠(さえばりょう)が、数々の依頼をその凄腕で解決していくというストーリー。
少年誌では珍しく大人な男性主人公で、舞台も現代の東京新宿。
出てくる登場人物も基本的に大人ばかりで、昔のジャンプの懐の深さがうかがえる。
扱われるテーマも大人向けの内容ばかりで、子供が見る漫画かというとちょっと疑問に思うかもしれない。
しかし、この漫画はとても面白い。
主人公の冴羽?は、普段こそ遊び人のような感じだがここぞという場面では決めてくれる、まさに男の理想のような存在。
子供の頃にこの漫画を読んで、あんな大人になりたいと思った少年は多いのではないだろうか。
まさにハードボイルドといった感じの主人公の活躍が楽しい漫画だ。
殺し屋としての覚悟
どの話も面白い漫画だが、私がお勧めしたいのは序盤で主人公の相棒、槇村が死んでしまうシーン。
槇村には妹が20歳になったら伝えなければいけない話があったのだが、その妹が20歳になる誕生日の前に槇村は麻薬組織の人間によって殺されてしまう。
死の間際に駆けつけた?に妹を頼んだ槇村は、その後すぐに息を引き取る。
この時の獠とのやり取りが泣かせる。
通常こういった相棒が死ぬシーンでは、主人公は涙を流すことが普通だと思う。
しかし、この漫画の主人公である冴羽獠は涙を流すことはしない。
これは主人公もその相棒である槇村も、殺しなどを請け負う裏社会の人間として覚悟がすでに出来ていたからなのだと思う。
「地獄は寂しいかもしれんがすぐに賑やかにしてやる」というセリフがとにかく格好良い。
守るために遠ざけるか、守るために近くに居るか
この漫画の見所はたくさんあるけれども、私がお勧めしたいのは主人公と香との関係の変化だ。
もともと裏社会の人間として生きてきた主人公は、一般人である香を巻き込まないようにと最初は自分から遠ざけようとする。
しかし香はそれを拒み、逆に相棒として一緒に居ることを望む。
結局香を相棒にすることに同意した?だが、これが冴羽獠という人間にも大きな変化を与えるのだ。
大切な物を守りたいと思った時、そばに置いておくか大事にしまっておくかというのは難しい選択だと思う。
自分がそばに居れば何かあっても守れるかもしれないが、しまっておかなかったことで不慮の事故に遭うかもしれない。
獠は香の説得もありそばに置くことを選択したが、これは簡単にできる選択ではないと思う。
さらっと表面だけ見るのではなく、しっかりと読み込んで欲しい漫画の一つだ。
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