マスターキートン
実はすごい考古学者
イギリスの大手保険組合ロイズの調査員でありながら考古学者でもある主人公平賀・キートン・太一が、様々な調査依頼を受け、その難問を解決していくというストーリー。
これだけ見ると考古学を扱った漫画だと思うかもしれないが、実は主人公のキートンはイギリスの特殊部隊に所属していた経歴を持つ凄腕だったりする。
しかもただの部隊員ではなく、そこで数々の実績を積み上げ教官として指導する側だったのだ。
つまり、主人公のキートンはとても強いのだ。
一見するとさえないおじさんにしか見えないキートンが、特殊部隊時代に身につけたサバイバル技術と腕っ節で数々のトラブルを解決していく姿はまさに痛快の二文字だ。
これだけだと凄腕のエリートなだけなのだが、娘である百合子には頭が上がらないという弱点もある。
こういったところは娘を持つ父親らしくて逆に親近感がわくかもしれない。
しっかりとした背景と、そこから描き出されるエピソードは漫画なんて子供の読むものだと思っている人にこそお勧めしたい。
決して諦めない強い心
私がお勧めしたいのは、タクラマカン砂漠でのエピソード。
主人公キートンは遺跡発掘をするためにタクラマカン砂漠に何人かで赴くのだが、発掘チームの一番偉い人が現地部族を激怒させてしまう。
怒った現地部族の人たちは、部族に伝わるやり方としてキートンたち発掘チーム全員を炎天下の砂漠に水も持たせずに放り出してしまう。
絶体絶命の中、キートンのサバイバル知識によってかろうじて生き延びることができるのだが、一番の見せ場は最後のシーンだ。
長い時間が経過し、死体を回収するために戻ってきた現地部族の人たちは極限の乾きと疲労の中でも戦おうとするキートンの姿を見るのだ。
どのような状況であっても最後まで諦めない強さ。
これがキートンの強さだと思う。
こんな大人になれたらと思わせる格好良さがある。
様々な薀蓄も魅力
この漫画の魅力は大人でも楽しめるリアリティにあると思う。
実在する団体などの名称がポンポン登場するし、主人公が考古学者でもあるので遺跡や昔の文化などの話がよく登場するのだ。
そしてそれらと共に読んでいて楽しいのが世界各国の武器が登場する点だ。
それも銃や刀剣ではなく、伝統的な武器だ。
はるか昔に使われていた槍投げの道具や、動物をつかまえるための投擲武器。
こういった色々な小物が説明とともに登場するのもこの漫画の楽しみな点だと思う。
読んだだけでなんとなくその国、その時代に詳しくなった気になれるのだ。
世界史が好きな人などには特にお勧めしたい。
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