こちら葛飾区亀有公園前派出所

破天荒な警察官によるドタバタコメディ

亀有公園前派出所という架空の交番を舞台に、型破りな警察官である主人公の両津勘吉(りょうつかんきち)が、様々なトラブルを引き起こしたり、もしくは逆に解決したりする物語。

主人公の両津が、くだらないことから人助けまで様々なことを画策して、結果騒動になるというのが毎回のパターン。

また、番外編のように両津が子供時代の頃の話なども数登場する。
こちらは古き良き時代を感じさせるストーリーとなっていて、特に大人にお勧めだ。

欲深く、警察官らしくない警察官である両津だが人情味溢れる人物でもある。
体を張ることをいとわずに、とにかく並外れたバイタリティで物事を強引に解決しようとする両津の姿はお約束であっても面白い。

また、場合によっては業界の裏事情などを面白おかしく扱っていたり、社会的な問題を皮肉ったりと純粋に読み物としても面白かったりする。

少年漫画の連載記録として最長記録を持っているという特徴もある。

言葉で語らない余韻

私がお勧めしたいのは大原部長が新婚の娘に会いに行く話。
大原部長が両津と一緒に娘の新居に行くのだが、大原部長は酔いつぶれて寝てしまう。

それを良いことに両津が大原部長の悪口をどんどん言うのだが、最後にそれでも大原部長にも弱点があると話し出す。

それは娘さんのことで、あの大原部長も娘さんのことになるとてんでだめになると話す。

その後大原部長と両津はお暇することになるのだが、本来なら別れる場所で部長が飲みに誘う。
実は部長は両津が自分の娘に色々話している時に起きていたのだ。
その後一緒に飲み屋へと行く二人の場面でこの話は終わりになるのだが、この場面までの流れがとても良い。

言葉では語られていないけれども、親が子供を思う心を代弁してくれた両津に対する大原部長の感謝の念を実によく表しているエピソードだと思う。

本質にずばりと切り込む心地よさ

この漫画の良いところの一つに、破天荒な両津が一般的には言いにくいことであってもずばずばと発言してくれる心地よさがある。

不良から更生した少年に対して、不良にならない奴の方がずっと偉いと言ったり、純粋で真面目な女の子がアイドルなんかしないと厳しい発言をしたりといった感じだ。
全くその通りなのだが、人によっては耳に痛いとか、言いにくい言葉であっても両津ならば言ってしまえる。
こういう部分がこの漫画が長く支持されている理由なのかなと思う。

また、率直でありながら独特な視点からの両津の意見は、時に読む人をはっとさせることもある。

これで両津が理想の警察官のような品行方正な人物だったら逆に読む側も理想論ばっかり言ってと反発したかもしれないが、不良警官の代表みたいな両津だから素直に受け止められるのだろう。

ダメ人間な主人公だから言える正論というのもあるのかもしれない。
子供から大人まで年代を問わず進められる漫画だと思う。

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